腸脛靭帯炎という症状ををご存知ですか?
腸脛靭帯炎は陸上競技の長距離選手に多く見られるスポーツ障害で、近年のランニングブームで市民ランナーが症状を訴える事が多くなっています。
「症状」
初期は膝の外側が張るような違和感や痛みを感じます。ランニング後などに痛みます。
症状が進行してくると、痛みは徐々に大きくなり、なかなか治まらなくなり慢性化します。
重症化すると痛みで膝の曲げ伸ばしができなくなり、膝を伸ばしたまま歩くといった状態になってしまいます。
痛みが発生するタイミングは、足が曲がった状態から伸ばした時です。ランニングだと地面を蹴った瞬間です。
「原因」
主にオーバーユーズによって発生します。
走りすぎ、ウォーミングアップや柔軟性不足、硬い地面やインソール、
O脚などの膝の変形、傾いた地面や悪いフォームなど、色々な原因があります
★ポイント
走っている時のフォームが
‣ つま先が内側を向いている 小趾側の接地
‣ すねの骨が内向きに捻じれる
‣ 膝が外側を向いている
「治療」
症状が軽度であれば安静にすれば軽快していきます。
痛みが強い場合は炎症が強いので、アイシングや湿布をすると効果的です。
「痛みの原因となる筋肉」
大腿筋膜張筋
腸脛靭帯
大殿筋・中殿筋
外側広筋
など膝に負担をかけている筋を緩めていきます。
また足関節、膝関節のアライメントを調整し、しっかり地面を蹴られるようにします。
痛みが和らいできたらストレッチをすると痛みが取れやすくなります。
あれ?と思ったらできるだけ早く治療するのが良くなる近道です!
「予防」
一番の問題は、オーバーユーズです。
やりすぎないよう、十分な休養もしながら運動しましょう。
それとウォーミングアップと柔軟性不足も解消すると発生しにくくなるので、しっかりストレッチをしましょう。