◆症状
・筋肉痛のような鈍い痛み、
・背中の張り、だるさ、重さなどの違和感を感じる
・背中の筋肉が硬くなっている
・背中がピリピリする
・呼吸がしづらい
などの症状はありませんか?
背中の筋肉への負荷や緊張が続くと、筋肉にコリが生じたり、筋肉痛を起こします。
初めは軽い痛みや、疲れる、だるい、重苦しい、いつもよりこっている、などの不快感を感じます。
それを放置していると徐々に痛みが強まり、突然強い痛みに襲われる「ぎっくり背中」が起こる危険もあります。
◆原因
背中の筋肉に負担をかける主な原因は様々です。
1.過度の運動、運動不足
背中の筋肉、背筋を使う運動をたくさん行うことで筋肉が疲労し、背中の痛みを引き起こします。
背筋は普段の生活でも常に使われていますが、物を引っ張ったり、持ち上げたり、前かがみの姿勢をする時に特に負荷がかかります。
運動嫌いの人、運動不足の人ほど背筋が弱く、少しの運動で痛みが起こりやすくなります。
2.肩・背中・腰回りの筋力不足
背中の筋肉が弱い人は、日常生活において姿勢を維持するだけで筋肉が疲労し、痛みを引き起こしやすいです。
また、背骨は首から腰にかけて伸びており、首・背中・腰の筋肉で背骨をまっすぐにして姿勢を維持しています。首や腰の筋力が弱いと、その分を背中の筋肉でカバーしなければならず背中の筋肉が傷みやすくなります。
筋力をつけることは、単に大きな負荷に耐えられるだけでなく、筋肉の収縮作用により血行が良くなる効果も期待できるため、背中の痛みの防止に役立ちます。
3.不適切な姿勢
長時間同じ姿勢を続けたり、猫背など、姿勢が悪い状態は、腰や背中に大きな負担をかけます。
仕事などで立ちっぱなし、座りっぱなしの状態が続くと、筋肉が長時間緊張した状態になるほか、皮膚と筋肉が圧迫されて血行が悪くなることで、
肩・腰・背中に疲労がたまります。特にパソコンを使った仕事は視神経と筋肉の緊張が長時間続き、ストレスも大きいため要注意です。
4.腰痛・肩こり
肩こりや腰痛になると、間接的に背中の痛みを発症しやすくなります。
腰痛持ちの人は、普段の生活で無意識に腰をかばった動作をすることが多く、腰の負担を減らしつつ姿勢を維持するために背中の筋肉が酷使されます。その結果、背中の痛みを生じやすくなります。
肩こりの場合は、首から背中上部にかけて痛み、悪化すると背中や腕の痛み・しびれ、頭痛や吐き気などの症状が見られることもあります。
腰痛、肩こりの延長で背中のこり・痛みが見られる場合は、それらを解消すれば背中の痛みも解消できます。
5.背中の冷え・更年期障害
背中が冷えると血行(血液の流れ)が悪くなり、筋肉のこりやこわばりの原因になります。
エアコンの冷風や冷え性などによる患部の冷え以外にも、更年期障害やストレスによるホルモンの乱れ・減少によっても起こります。
◆治療・対策
日常の対策としては、
・運動不足を解消するために軽い運動を行うこと、
・悪い姿勢や長時間同じ姿勢をしないこと
・体を冷やさないようにすること
これらが重要になってきます。
当院では、筋肉をひとつひとつ診ていきます。
僧帽筋
「肩の関節を動かす」、「首を持ち上げる」、「背筋を伸ばす」などの働きをします。肩こりは主にこの筋肉が弱かったり疲労することで起きます。
肩甲挙筋
「肩甲骨を上に引き上げる」働きをします。僧帽筋と同じく、この筋肉の疲労は肩こりとなって表れます。
肩をすくめる動作の筋です。長時間下を向いての作業をしているとこの筋は緊張しっぱなし。だから疲労が大きいです。
菱形筋
「肩甲骨を脊柱に向かってに引きよせる」、働きをします。
この筋力が著しく弱化すると肩が内がわに巻き込まれるので、猫背のように背中が丸くなります。
物を手前に引き寄せる動作、弓を引く動作の筋です。
ランニングや水泳など腕の推進力が必要となる運動にはスムーズに動かせるようにしたい筋です。
広背筋
背中の表面を大きくカバーする背筋。肩から腰にかけて伸びており、上腕の骨と腰を結合しています。「腕を後ろや下に引きつける」働きをします。
物を手前に引き寄せる動作の筋です。
柔道やレスリング、水泳、ランニングなど引き寄せる全ての運動に重要な筋です。
脊柱起立筋
背中から腰へ向かう太い筋肉で、「姿勢保持」、「体を前に倒した時に上半身の重みを支える」働きをします。
前かがみなどの姿勢は、特にこの筋肉に負担をかけ、縮んだまま伸びにくくなったり、筋肉が傷ついて炎症を起こして痛みを発生させます。
背中の辛さは肩まわり、腰からきていることもあるので、背中だけでなく、関連しているほかの部位も併せて治療していきます。
背骨のずれが影響している場合は、「背骨の矯正」で筋肉、神経の流れをスムーズにする治療も行っています。
日常生活の痛みを解消したり、スポーツをする為のコンディションを整えていきます!!